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【登録販売者試験】で覚えにくい殺菌・消毒効果とNSAIDsをコロナ体験とともに覚えよう!

こんな時だからこその

良い対策ってありますか?

現場経験約30年現役薬剤師のbekenと言います。新型コロナウイルスによる現場の状況については別記事で詳しく解説していますが、今回は「どうせならプラスに生かそう!」がテーマです。

医薬品の中で今回品切れ状態となったものは、殺菌・消毒薬、うがい薬、それから解熱鎮痛剤のアセトアミノフェンでした。

残念ながら新型コロナウイルスに対する作用は分かっていない部分が多いため、一般的な効果についてではありますが、3章で繰り返し登場し混乱しやすい成分である、殺菌・消毒薬、NSAIDsに関しては興味・関心のある今が,覚えてしまうのに最高のチャンスです。

殺菌・消毒成分の効果

殺菌・消毒成分の一覧表

一般細菌のみに有効な成分

成分名一般細菌真菌結核菌ウイルス

アクリノール

×××
オキシドール×××
マーキュロクロム×××

一般細菌、真菌に有効な成分

成分名一般細菌真菌結核菌ウイルス
セチルピリジニューム塩化物××
クロルヘキシジングルコン酸塩××

一般細菌、真菌、結核菌に有効な成分

成分名一般細菌真菌結核菌ウイルス
クレゾール石鹸液×
アルキルポリアミノエチルグリシン塩酸塩×

一般細菌、真菌、結核菌、ウイルスに有効な成分

成分一般細菌真菌結核菌ウイルス
ポピドンヨード
エタノール
イソプロパノール
次亜塩素酸ナトリウム
ジクロイソシアヌル酸ナトリウム

殺菌・消毒成分の特徴

アクリノール

ガーゼ部分の黄色い絆創膏、もしくはリバガーゼの黄色い液体がアクリノールです。真菌、結核菌、ウイルスに効果はなく傷への刺激は低い。

オキシドール

過酸化酸素が分解されるときに発生する活性酸素が泡立ち砂などを洗浄する働きが期待できます。持続性・浸透性は低い。刺激があるため目の周辺には使用しない。真菌、結核菌、ウイルスには効果が無い。

マーキュロクロム

液体の色が赤いことから、俗に「赤チン」と呼ばれ親しまれていましたが、皮膚への浸透性が低いため水銀中毒を生じることはないものの、有機水銀の一種であるため「水銀による環境の汚染防止に関する法律」により現在は日本薬局方から削除されています。真菌、結核菌、ウイルスに効果が無い。

使用上の注意は、作用が低下するためヨードチンキと併用しない。

陽性界面活性剤成分

一般の石鹸が「陰性」界面活性剤であるのに対して、「陽性」界面活性剤を逆性石鹸といいます。相反する性質であるため併用により殺菌作用が低下するので石鹸をよく洗い流してから使用する。

主な成分は、セチルピリジニュイム塩化物(CPC)、クロルヘキシジングルコン酸塩、ベンゼトニウム塩化物などで、結核菌、ウイルスに効果が無い。

ポピドンヨード

ヨウ素ポリビニルピロリドンに結合させたもの。こげ茶色をした含嗽薬(うがい薬)に使われている成分です。一般細菌、真菌、結核菌、ウイルスのいずれにも効果がありますが、甲状腺でのホルモン産生に影響を与えるため、甲状腺疾患(バセドウ病、橋本病など)がある方には注意が必要です。

アルコール

エタノール、イソプロパノールが該当します。微生物のタンパク質を変性させることにより、一般細菌、真菌、結核菌、ウイルスのいずれにも有効。
イソプロパノールによるウイルスの不活性効果はエタノールよりも低い

イソプロパノールが使用される訳

同じアルコール類の仲間であるエタノールの方がイソプロパノールに比べて効果が高いにも関わらず使用される理由は、お酒に入っているアルコールの種類はエタノールです。お酒の製造や飲むために使用される可能性があるという理由から酒税がかかっていて価格が高いのです、一方イソプロパノールは飲用不可のため非課税で価格を抑えることができます。料理の好きな方はご存じかもしれませんが、料理酒に関しても塩分を添加したものは価格が抑えられています。

次亜塩素酸ナトリウム

塩素系の殺菌消毒成分で強い酸化力があります。一般細菌、真菌、結核菌、ウイルスに効果があります。皮膚に対する刺激が強いため人体の消毒には使用しません。漂白作用があるため色柄物への使用は避けましょう。また、酸性洗剤と反応して塩素ガスを発生するため併用も避けましょう。

ジクロイソシアヌル酸ナトリウム

有機塩素系の殺菌消毒成分です。一般細菌、真菌、結核菌、ウイルスに効果があります。金属腐食性が塩素系と比較して少ないことから、プールなどの大型設備の殺菌・消毒に用いられることが多く、プールの塩素臭の原因となります。

燃料用アルコール

登録販売者の試験範囲ではありませんが、今後のために知っておいていただきたいのが、燃料用アルコールです。小学生の理科の実験で使ったアルコールランプの燃料のことです。サイフォンでコーヒーを入れたりするときに使用する方がいるため店頭に並んでいるわけですが、メタノールが含まれていますので、もちろん飲用不可、皮膚や目にも刺激があるため使用不可です。当然ですが本来の目的以外に使ってはいけません。

燃料用アルコールの写真

新型コロナウイルスの影響で、なぜNSAIDsとアセトアミノフェンが注目を集めたのか?

「科学的な根拠が得られなかった」としてすぐに撤回されたものの、WHOがイブプロフェン(NSAIDsの一種)は酵素を活性化し「新型コロナウイルスの感染を悪化させる可能性がある」と勧告し、これに該当しない解熱鎮痛剤はアセトアミノフェンだとマスコミが大々的に取り上げたためです。

NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)

非ステロイド性抗炎症薬(Non-Steroidal-Anti-Infammatory-Drug)の頭文字をとってNSAIDs(エヌセイズ)と呼びます。ステロイド性抗炎症薬の副作用が問題視されたためステロイド以外の抗炎症薬とを区別するために使われます。

事実関係が明確になっていないため、一旦置いておくとして、

  • ほとんどの解熱鎮痛剤はNSAIDsに含まれる。
  • 解熱鎮痛剤以外にも外用の抗炎症剤にもNSAIDsが多く含まれている。

という点で登録販売者の試験範囲でも頻繁に登場しますので確認していきます。

NSAIDsの代表的な解熱鎮痛成分

アスピリン(アセチルサリチル酸)

  • 他の解熱鎮痛剤と比較して胃腸への負担が大きい。
  • 血液を凝固しにくくする働きがあるため、血栓の予防薬として使われることがある。一方で出血傾向が強まるため、出産予定日12週以内に使用してはならない。

エテンザミド

  • 他の解熱鎮痛剤と比較して痛みの伝わりを抑える働きが強いため、他の解熱鎮痛剤と組合せて配合して、相乗効果を持たせたものが多い。
  • アセトアミノフェン、カフェイン、エテンザミドを組合せた処方を頭文字からACE処方といいます。

イブプロフェン

  • アスピリンと比較して、胃腸への負担が少ない。
  • 抗炎症作用を示す。
  • 15歳未満の小児に使用してはならない。

NSAIDsの代表的な外用抗炎症成分

筋肉痛、関節痛、打撲、捻挫の鎮痛に用いられます。喘息発作を誘発するため、喘息を起こしたことがある方には使用できません。

インドメタシン

  • インドメタシンにより、ヒリヒリ感などを生じるため、皮膚が弱い方はあらかじめ、異常が生じないことを、あらかじめ確認しておくことが望ましい。

ピロキシカム

  • ケトプロフェンを使用している間、および使用後は紫外線に当てないようにしなければならない。
  • 副作用として、光線過敏症を起こす可能性がある。

アセトアミノフェン

アセトアミノフェンは、主に中枢作用によって解熱鎮痛をもたらすため抗炎症作用は期待できずNSAIDsに含まれない。他の解熱鎮痛剤と比較して、胃の負担が少なく空腹時に服用できる商品もあります。

まとめ

殺菌・消毒成分に関しては種類が多く覚えにくいところです。普段であればあまり関心が薄くなりがちです。プラスにとらえてしっかりと取組んでいきましょう。

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